愛知県指定天然記念物
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自生保護地一般公開

     豊明のナガバノイシモチソウの花は、淡紅色で直径1cmほどの5弁花です。長さ5〜10cmの葉に対生して
   花茎が伸び、3〜10の淡紅色の花を下から順に開花させます。午前中に開花し、午後にはほとんど閉じて
   しまいます。
   この撮影は8月末でしたので、写真中央より少し左上の花茎(黄円内)に結果し始めた物があります。 
   この中には微粒子の種子が100粒ほど入っていると、ナガバノイシモチソウに詳しい方に教えて頂きました。


 湧水湿地に生育するモウセンゴケ科の1年生食虫植物で
 葉は細い線形で表面に多数の腺毛があり、そこから粘液
 を分泌し、花や粘液の香りに誘われて来る小型の昆虫を
 捕らえ、消化吸収し栄養分とします。(捕虫の拡大写真)
   


   愛知県指定天然記念物の豊明のナガバノイシモチソウが、初めて公的に発表されたと現存確認できる
   書物は大正9年(1920年)「愛知県史跡名勝天然記念物報告書」第一巻で、その頃は県内3ヵ所に分布
   をしている事が報告され、その貴重性が記されているそうです。